家庭用冷蔵庫のコンプレッサーへの品質要求の一つに「静粛性」が有ります。
生産ラインの途中で行われる異音・振動検査は周囲の雑音や、製造設備からの振動等の為に従来のFFT判定装置では検出が容易では有りませんでした。
数ミリ秒と言う短いFFT窓で瞬間的な信号の変化も判定できるPJ-FFT(Point Joint FFT)を用いる事で自動判定が可能となります。
OK/NGの判定のみでは無くNGの原因系の表示までできる機能(オプション)も有ります。
システム構成(ハード)
コンプレッサーを動作させ、磁石によって固定されている加速度センサーから振動信号を検出します。
その信号はチャージアンプで増幅された後ローパスフィルターを通して、A/Dコンバータに入力されます。
音・振解析ソフトは予め設定されているテストパターンにより、音振データを取り込んで解析及び判定を行い、その結果をオペレータに通知するとともにPCに保存します。
最大16バンド設定でき、各バンド毎にレベル個数判定(特許)や、レベルの最大・最小・平均値と標準偏差などの判定項目設定できます。
本システムはパソコン計システムですので、インテリジェント機能を実現できます。
これは、NG判定が出た場合にその周波数帯や個数の組み合わせによって、既に原因系が特定されている場合に検出されたNGデータを論理的に導き、原因系を具体的に表示できるようにしたものです。
弊社は面積判定や、面積加算、複数レベル設定+面積判定などの判定方法を提供できるので、お客様は実際の状況に応じて複雑な判定ロジックを構築でき、より正確な判定結果を求められます。
製品の基本的構成
1 | EC2320 | USB A/Dコンバータ | 1台 |
---|---|---|---|
2 | パソコン | Windows 10 | 1台 |
3 | インプットボックス | ELMEC製 | 1台 |
4 | 設備との通信 I/F | PIO, RS232C等 | 1台 |
5 | 加速度センサー | 1個 | |
6 | チャージアンプ | 1台 | |
7 | コンプレッサー判定ソフト | 1式 |